車両系建設機械(整地等)の学科試験:4科目で何を学び、どこでつまずくか
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4科目の範囲と時間
規程第2条の科目です。右の列は、厚生労働省の技能講習補助教材(日本語版146ページ)で読む場所の目安です。
| 科目 | 規程の範囲 | 時間 | 補助教材 |
|---|---|---|---|
| 走行に関する装置 | 原動機、動力伝達装置、走行装置、かじ取り装置、ブレーキ、電気装置、警報装置など | 4時間 | 第2〜4章、9.5節 |
| 作業装置と作業方法 | 種類と用途、作業装置の構造と取扱い、一般的作業方法 | 5時間 | 第1章、第5〜8章 |
| 一般的事項 | 力学、土質工学、土木施工の方法 | 3時間 | 第9章、第10章 |
| 関係法令 | 安衛法、施行令、安衛則の関係条項 | 1時間 | 第12章 |
補助教材の法令の章には古い書き方が残っているところがあります。たとえば安衛則第158条は、今は「作業従事者が立ち入ることについて」禁止する形になっています。法令は最新の条文で確かめてください。
科目ごとのつまずきどころ
走行:ディーゼルとパワーの伝わり方
補助教材の表2-1は、ディーゼルエンジンとガソリンエンジンを比べています。ディーゼルは軽油を使い、圧縮した空気で自己着火します。油圧は、ポンプが作動油を送り、制御弁で圧力・流量・方向を変え、シリンダやモーターが仕事をする流れで押さえます。
電気はバッテリの扱いが中心です。電解液は希硫酸なので、補充は蒸留水です。充電中は水素が出るので換気と火気厳禁が基本です。
作業:機械ごとの得意な作業
機械の種類と用途を組み合わせる問題が作りやすいところです。
- パワー・ショベルは地表より上、ドラグ・ショベルは地表より下の掘削に向く
- クラムシェルは断面が小さく深い掘削、ドラグラインは近寄れない場所を広く掘る
- ブル・ドーザーの押土の適応距離は50メートル程度以下の近距離
- モーター・グレーダーは路面の精密な仕上げと除雪
一般的事項:土が崩れるとき
土砂崩壊の原因は、雨・凍結・融解、もともとの地質、発破や機械の振動などです。安衛則第358条は、明り掘削の点検を「その日の作業を開始する前」「大雨の後」「中震以上の地震の後」と定めています。
法令:3トンと定期点検
法令は1時間ですが、数字がはっきりしているので問題にしやすい科目です。
| 項目 | 内容 | 根拠 |
|---|---|---|
| 技能講習の境目 | 機体重量3トン以上 | 施行令第20条第12号 |
| 定期自主検査 | 1年以内ごとに1回、1月以内ごとに1回 | 安衛則第167条・第168条 |
| 検査の記録 | 3年間保存 | 安衛則第169条 |
| 制限速度を定めなくてよい機械 | 最高速度が毎時10キロメートル以下 | 安衛則第156条 |
| 昇降設備 | 運転者席の床面が高さ1.5メートルをこえる機械 | 構造規格第10条 |
土量の計算:例題
一般的事項の科目で、土工の計算が出ることがあります。考え方は1つです。土は掘るとふくらみ、締め固めると縮みます。この割合が土量の変化率です。
- L(ほぐし率):ほぐした土の体積÷地山の体積
- C(締固め率):締め固めた土の体積÷地山の体積
例題(この記事のために作った問題):地山100立方メートルを掘って運びます。L=1.25なら、ほぐした土は何立方メートルですか。1台で8立方メートル積むダンプトラックで、何台分になりますか。
ほぐした土=100×1.25=125立方メートル。台数=125÷8=15.625なので、16台分です。
台数の問題は、切り上げを忘れないことがポイントです。
合格の基準はどこで決まるか
規程第5条に書かれているのは、次のことまでです。
- 修了試験は学科試験と実技試験の2つ
- 学科試験は学科の科目について、筆記か口述で行う
- 実施に必要な事項は厚生労働省労働基準局長が定める
点数の基準は告示に書かれていません。この講習の基準を一覧にした公的な資料も見つからなかったので、この記事には数字を書いていません。申し込む講習所に聞いてください。落ちたときの扱いも同じです。
法令・告示や厚生労働省の資料などをもとに作った練習問題は、学科試験の練習問題(30問)にまとめています。選択肢を押すと、その場で答えと解説が見られます。
まとめ
- 学科は4科目13時間。作業が5時間でいちばん長い
- 学科試験は学科講習の科目について行う
- 法令は数字で問われやすい。条文は最新のもので確かめる
- 土量の計算は「地山×変化率」で考え、台数は切り上げ
- 合格点は告示に書かれていないので、講習所で確かめる
よくある質問
- 学科試験の配点は決まっていますか?
- 規程第5条は、学科試験を学科の科目について筆記か口述で行うと定めているだけで、配点や合格点は書いていません。試験の細かい決まりは厚生労働省労働基準局長の定めによるとされ、受ける講習所の案内で確かめる必要があります。
- 合格率はどのくらいですか?
- 国や労働局が公表した合格率の統計は見つかりませんでした。この記事では数字を出していません。
- 免除があると試験の科目も減りますか?
- 学科試験は学科講習の科目について行います(規程第5条第3項)。免除を受けた人の試験の範囲は、講習所に確かめてください。